国際子ども図書館の回。
エディキュール(小さな神殿)のところ、好きなシーン。書庫とこちら側に通じるところに小さな神殿を、という発想。興味深いお話。
絵本はそれに触れる年齢によっても解釈が変わってくる的な台詞。だから大人でも子ども図書館に行くし、大人になっても「友達とは···他人とは···」という子ども時代からの課題は続いてる。
未完~サグラダ・ファミリアみたい~あちらには完成する未来があるけどこっちには、ない。の流れ。綾子が結婚を機に渡英すること~藤と綾子のカフェには完成する未来がない、に続いているようで。この会話のときに千明さんは、藤たちのカフェ計画が頓挫したことを知らないわけだけど、観ているこちら側としては藤の心情を慮ってしまう。(結婚が人生の完成した未来じゃないとは思うけど)
千明さんは、たまに食べたくなる派。
藤の様子にいつもと違う違和感を感じた千明さん。
正直な心境を吐露する藤にかける言葉。
例えば、身内に言われたら素直に受け取れないことでも、千明さんから発せられるとすっと入ってくる感じ。ちょっと気心知れた他人という距離感って、心地いいものなのかも。
マスターの喫茶店。
千明さんの言葉って、沁みるのが多い(「自分も経験しているから解る」という台詞が挟み込まれるから、千明さんファンとしては余計に沁みてくるのかも)。
自分の為に望んだことは上手くいかないことが多くても、他人の為に願ったことは上手くいくことが多い。
千明さんを単なる常連客ではなく、友達として認識し、それを発して然り気無く気の利いたことをするマスター。心遣いが素敵。「友達」と言われた千明さんは、照れつつも嬉しそう。「あざーす」って。(大人になってからの「友達」ってありがたいってこと)。
綾子と藤の関係はもう出てこない?···と心配していたら、終盤に。
一度ぶっちぎってしまうとなかなかその後に連絡って取りづらいのに、再び藤と対面で話す綾子。それを受け入れる藤。
藤から提案された3つの約束があれば、今後も二人はずっと友達。
冬のパリから、ゲンズブールのお墓参り···の発想。綾子の憧れる藤の感性って、そういうところなのかな。
次回とうとう最終回。
先日クランクアップされたそうで、関連記事を読んでいると、予告映像より詳しく載っていた。
終わると淋しくなるけど、またいつかの続きを楽しみに、最終話も観る。