『俺の話は長い』第3話（其の五：カボチャと喫茶店、其の六：酢豚と墓参り）を視聴了。
今回も30分があっという間。その二本立てでもあっという間。
やはり間違いなく、今期一番お気に入りのドラマ。興味深くて面白い。（そもそもキラキラ系の恋愛ドラマに興味がなく、2019年10月今期のドラマは『俺の話は長い』と『時効警察はじめました』の決めうちでしか観ていないので、比較対象が少ない）。
いわゆるニートの人って、お金に執着がないから働かないのかと思っていたけど、私の認識違い？それとも、満はニートじゃないの？時々バイトしてても定職に就いていなくて、実家に住んでいながら生活費を家に入れていなければニートなの？ニートの定義が15～34歳限定ってところだけは、満にもあてはまっているのか。
綾子も部下に対して満のことを濁したようにニート問題は色々難しいみたいだけど、『俺の話は長い』を観て、もしうちの子が満みたいになったら、原田美枝子さん演じる満の母・房枝のように自分の子供に接することができるかしらと考えたりはする。
脚本家さんが男性だから、母親に対する願望とか幻想があって、房枝のあの言動なのかと思ったり。
あれが、娘vs母親だったらまた違うわ。絶対。
いや、家族の在り方、関係って様々だから、私の場合は息子でも房枝みたいには接せられない気がする。
綾子と同じ態度とっちゃうし、あれこれ小言いってしまうわ。
だって、親子で家族なんだからさ、色々思ったこと言ってよくない？って思うし。
あれこれ言ったって、やっぱり母親は子に対して深い慈しみを持っている。だから、色々言い合っても暫くしたら自然と仲直りしてるんだと思う。（これが夫婦間だとね、なかなか難しいところではある。だからこそ、光司がすごいというか薄気味悪いというか。）
このドラマを観ていると、やっぱり会話って大事なんだなと思う。
満みたいにへりくつ多くても、話をしよう人と関わろうという姿勢は大事だ。
話をしない人の方がやっかいだ。
思ってるだけじゃ伝わらないし、自分以外の人には言葉にして伝えなくては伝わらない。
成長していく子供と老いていく親、それぞれ思っていることを伝えあって、理解できる関係でありたい。
嗚呼。また身につまされてしまった。
『俺の話は長い』第3話の感想に戻る。
今回気になったポイントを。
清原果耶ちゃん演じる秋葉春海のクラスメイトで、水沢林太郎くん演じる高平陸。御本人は現在高校2年生で、このドラマでは中学3年生を演じていらっしゃる。
静止画だと似てないんだけど、動いているとふとした表情がやっぱり菅田将暉くんに似てる・・・いや、二宮くん？いや、やっぱり、菅田くん？と思ってしまって申し訳ない。このドラマって、顔のきれいな人がたくさん出ているなぁと改めて。顔がきれいなだけじゃなく、安心して観られる演技をされるのでストーリーに入り込める。（今後も注目します。杉野くん同様に。）
最近の中学生ってあんな感じなのかな。大人びたこというんだね。異性の友達を苗字呼び捨てでなく、名前のあだ名で呼んだり。共学ってあんな雰囲気なのかな？でも、春海の通う中学は私立の設定だから、あんな感じもありなのか。春海の携帯番号知ってるのに、光司の番号も訊いてくるとか、不思議な子だなぁ。
春海とは別の意味で、心をかき乱されている。ダークホースなの？
Barクラッチでのシーンは今回もお気に入り。駒野さんの会話の間だったり、満のぼそっと毒吐く感じだったり、光司の家とは違う顔が見られて面白い。きなりさん演じる小雪ちゃん、いるよね～こういう子、それに踊らされる光司のみたいなのもいるよね～と思って見てます。次週以降、ライブハウスのシーンあるのかな？
軽食喫茶ポラリスのシーン。常連客の面々、キャラ濃いわ～とは思ってたけど、今回はカウンターだけでなく、もっとひろげての会話劇。このシーンは満の負けだよね、残念ながら。どうしたって本多力さん強いわ。ハマカーンの浜谷さんは、俳優もされるの知らなかったよ。違和感ない演技。ベテランの西村さん、原田さんはいわずもがな。
諸角がいう通り、牧本の気持ち悪さは回を追うごとに増してる。嫌だな～、房枝さんがどうか牧本になびきませんように。房枝さんが牧本の店で語る満のエピソードに母の慈愛を垣間見た。
最後、中華料理店でのシーン。
小池さんの演技が好きすぎる！小池さん、目が大きいから余計に演技に引き込まれる。美人はいいなぁ。映える。
で、最後の最後にチャーハンに酢豚のタレ。このドラマもちょいちょい料理ネタを出してくるな。
物語としては、母・房枝の言葉にみんなが救われた回だと思った。
そういえば、満のコーヒーセットを売ったエピソードって、あれで回収だったのかな。
ともあれ、次週も楽しみにしてる。
追記
好きなドラマだからついつい他の人の感想も調べて見たりするんだけど、評価が割れていて意外だった。
生田くんの顔面の綺麗さに惚れている子たちには、彼が満を演じることが耐えがたいのかな。私はもともとジャニーズ系のファンではないから、生田さんの演技は違和感なく観られるし、長くてくどい台詞回しは凄いなと感心するし、格好いいのに満を演じているのが益々格好いいと思って観ている。あと、ひと年取っているとこのドラマの良さが余計に沁みるのはあるかもしれない。
