anywaytrip diary

さまざまの、まとまりのない感想

『MIU404』第3話 感想

第3話、面白かった!

···と文字にすると、とても単純に見えるけれど。登場人物は多いし、場面場面でそれぞれの人物の視点や思考で台詞が語られるので全然単純でないけれど、一言で表すならば「面白かった!」となる。(もっと気の利いた表現を思い付きたい...)

色々詰め込まれていた第3話。

印象的なところはいくつかあって。今回も戯言的な感想を残しておく。最終回までに今回感じた謎を回収できるといいなーと思いつつ、次回以降もとても楽しみ。 

一番印象的だったのは、志摩と九重(+ほんとに寝てた?の伊吹)のシーン。思わず文字起こししたくなるほど留めておきたい台詞。ルーブ・ゴールドバーグ・マシン(=ピタゴラ装置)について、実演と例えを交えて。

自己責任、スイッチ云々の話があって、キッチンにあるもので志摩が実演。転がる玉は最後、伊吹が難なくキャッチ。寝てるんだから起こすなよと言いながら。それを投げた先は九重で、彼はそれを落とすことなくキャッチ。...このシーン、かなり好き。人生は選択の連続って、若い頃はわかってるつもりが全然理解してなかったなぁと私は今になって思うし。正論振りかざしまくっている九重のことは憎たらしいというより、深い挫折を知らなさそうでこの先大丈夫かなと老婆心ながら心配になる(雰囲気のことを「ふいんき」っていう人、確かに気になる。れる、られるとか。だから張り紙に「寝られる時は寝ろ!!」と書いてあって納得)。かといって、自分にないものや発想を持ってるってだけでは他人のことは受け入れがたい···志摩は九重には言ってないけど、伊吹のことを尊敬してる面もあるんだろうなぁ。そこには畏敬も込められてそう。

 

シリカ高校の面々。ここだけ掘り下げてもドラマできそうって思うほど、クセの強い学校。実際もこういうのありそうな、なさそうな···と思わせられるところがまた面白い。親御さんたちは期待を持って行かせている私立だろうに...と思ったり。志摩が九重に実演して見せたルーブ・ゴールドバーグ・マシンのこと、ここにも通じてるし。成川にいたずらを止めるように言えない勝俣。空気を読みすぎてるから?ほんとの友情って何なんだろう。ほんとの友情なんて言葉も何だか薄っぺらいけれど。

コンビニ前の様子を見て、目立つ制服なのに、と思うのは私が保護者目線のせいか。

成川を止めきれなかった同級生の勝俣。成川が学校の理不尽をネットに書こうかと言ったら、他の学生に迷惑が掛かるからと諭すのに、成川のいたずらには賛同してしまうっていう。そこの差って...大きく物事を見られるのに、近くの間違いは見逃したり加担したりって何だかなぁ。自分が親の立場だとしたら···と考えてしまう。勝俣は最後に走る前の掛け声を「we are バシリカ高校」って提案して周りに笑われていたけど。学校に不満はありつつも、そこに通っていることに誇りもあったのかな。

 

「今『女性』関係ありません」って上司に言える桔梗さん、格好いい...(羨ましい...)。

「私はそれを彼らが教育を受ける機会を損失した結果だと考えてる。社会全体でそういう子供達を掬い上げられるか、五年後十年後の治安はそこにかかってる」、これも桔梗さんの台詞。今の対処が後々に関わってくること、それは今日の食事が後々の自分の健康に関わるっていうのと似てるなーと。治安のことをこんなふうに考えたことがなかったので、この台詞には射抜かれたし、その後の伊吹の台詞にも激しく同意した。そして、動揺した志摩の気持ちも分かって、やりすぎだなと思いつつちょっと同情。素直に気持ちを表現できる伊吹を羨ましく思う。

でも「走りたいから。走りたいんだよ、それだけじゃん」っていう伊吹の感覚。わかるような、わからないような。思春期の気持ちがわかる、理屈じゃなくて感覚大事にしてる、というのは理解できる。伊吹のような人が組織にいると助かることもある、っていうのもわかった。

正論ばっかりの九重に、否定の言葉は掛けず。ただ「正しい道に、戻してやらんとな」とだけ言う陣馬さん。 (陣馬さん=顔面配備···いずれ判るのを楽しみにしてるし、やっぱり陣馬さんいいわ~となる。今回は焼きうどんだった。フインキもフンイキも気にしないのも潔い。そんなことより本質大事ってことか。)

「罪を裁くのは司法の仕事」という桔梗。

今回の仕事が終わったあと、飲み会を断って書類整理をしている九重が意図せず転がした玉の行方。その後の彼の身の振り方を暗示してるようで怖い。振り返った志摩も伊吹の勘の良さも怖いわ。

  

終盤、菅田さんきた!となって驚き。ドラマ視聴後に思わずマネつぶを読み返し。実は演じる菅田さんをドラマで拝見するのは今回が初めて。CMやラジオ等の様子しか知らなかったので、こういう感じなのか~と驚いたというか。『MIU404』に出演されてる!麻生さんと対峙するシーンはあるの?とか、そこも気になってしまった。菅田さんが関西出身って知っているのに、いざ関西弁で演技されているのを観るとなんとも不思議な感覚。インパクトありすぎ。菅田さんご登場で今後も注目すべきキャラが増え、ますます思考は忙しく楽しく観られそう。

 

桔梗の息子のシッターさん?謎の女役の黒川さんも気になる。成川たちが座り込んでいたコンビニへ桔梗の息子と行っていて。成川たちを注意した店長の大声にびっくりして泣いた桔梗の息子。お詫びとしてジュースを買ってあげてた成川。もともとはあんな子たちじゃなかったっていう店長の話を聞きつつ、店前から移動する成川たちを見つめる謎の女(視線が意味深)。桔梗が息子を迎えに行ったとき、付き添い女性に声を掛けるより先に、息子に話し掛けてるのってなにか意味があるのかな。黒川さん演じる謎の女の目は何かに怯えているのか、企んでいるのか···どんな素性なんだろう。とても気になる。

 

伊吹の野生の勘。likeとlove問題。志摩→桔梗に漂う雰囲気、きっと視聴者も同じ事を思ってると思う。桔梗の電話とデートの相手は、一人息子。伊吹はあえて勘を外したふうに志摩に謝っているのか、そこも怪しい。桔梗は死別なのか離別なのか分からないけれど、志摩にとっては子供がいる云々よりも、桔梗の口から自分以外の人に甘い言葉が発せられることに気持ちがざわつくのかな。そういう時いつも表情が渋い。

 

色々繋がっていて面白いドラマ。細かな伏線、台詞、演者の表情。一つの話の中でも序盤を終盤で回収したり、次回以降へ繋がるものもあったり。今、現実の世界でも考えるべき問題を扱って、目を背けず考える機会を与えてくれたり。「#3分岐点」···ほんとにそうだなと。続きが楽しみ。