anywaytrip diary

さまざまの、まとまりのない感想

真夜中ドラマ「名建築で昼食を」最終話 感想

最終の第10話は、江戸東京たてもの園(東京都小金井市)と、建築倉庫ミュージアム(東京都品川区)の回。

 

仕事に没頭している藤。

でも千明さんからのお誘いには、一旦躊躇しつつも肯定の返信。

江戸東京たてもの園にて、移築保存されている江戸~昭和中期くらいの建物を鑑賞。

看板建築。防炎目的で表面に銅板やタイル張り。銅板は酸化して青緑色に変色。築地あたりには今も残っているらしい。青緑色に違和感を感じず、お洒落に見える(夏の室内温度はどうなんだろう?)

東京型銭湯様式と宮造り。銭湯の入口装飾、豪華~と思ったら、そんな単純な感想じゃ不十分だった。意味を聞いて見る目が変わる。中に入ると浴槽がかなり深いのは、もしものために水をたくさん張っておいた方がいいから?

(藤が言う、ちょっと石鹸投げて~、が可愛い。)

 

国際文化会館を設計した三人の内の一人、前川國男さんの邸宅。

前川國男邸で藤の言葉に、千明さんがテンション高めに表現をプラスして同調。「シンプルだけど温かみのある」「近代的だけど、どこかしら日本人的な土着がある」的な。しっくりきてる。

回転扉は、大きな動く扉みたいになっている。前川さんの師匠ル・コルビュジエ氏がよく用いていたとのこと。蝶番でなく、中軸がポイント。

武相荘も柱や梁の色が濃かったけど、こちらもそう。薄い色より濃い色の方が見ていて落ち着くな~と観ながら思う。

 

ランチタイムは、デ・ラランデ邸でピリ辛ジャーマンライス。千明さんはビール、藤はオレンジジュース。楽しそうにビールを飲んでることを突っ込まれてる千明さん。二人で「lecker!」と言い合ってる。美味しいらしい。

そんな中、ここで言う藤。弟子を休会願い。

来るもの拒まず去るもの追わず、という千明さん。自分で決めたなら、きっと大丈夫と言ってくれる千明さんには同調しない藤。まだ迷ってる?

 

千明さんの更なる提案で、建築倉庫ミュージアムへ。

香山壽夫さんの模型「東京・四谷聖イグナチオ教会(計画案)」を見ながら、昔の教会の礎石跡の話を千明さんから。

そこから人生の話、的な。

「形にならなかったものは沢山ある。模型が完成すると、ビール片手に自分だけの落成式をやる。実現はできなくても、夢として残る」という千明さん。だから、建築巡りしたあとのランチではビールなのか~と。達成感を感じて嬉しいときにはビールなのかな。ずっとランチにビールを藤に弄られていたのって、ここのシーンのため?

「色々あるけど、世の中の出来事に良いも悪いも意味はない。だって、自分が意味をつけるのだから」とも。それを言われた藤の表情がなんとも言えない。なんか、千明さんずるいなと思いつつ。

 

橋の上で向き合う二人のシーン。

千明さんの台詞が藤への告白にしか聞こえないけれど、御本人にはそういうつもりはないのか、はたまた実際そういうつもりなのかなぁ。「誰かのことを考えたり心配して、君のお陰で久々そんな気持ちを思い出したよ。じゃ」って自分から先に去って行くのは、なんだかずるい(取りあえず自分の気持ちの整理をつけるために言ったとしても、結局整理がついていないんだなぁ千明さん···喫茶店での拗らせぶりったらない)。

藤は先に立ち去る千明さんの後ろ姿へお辞儀、暫く歩いて立ち止まって、振り返ってる。でも千明さんは振り返らなくて。

 

いつもの喫茶店。拗らせ千明さんに、優しいマスター。

言いましたっけ?の藤。

往生際の悪い千明さん。でも藤に微笑まれたら、すぐに笑顔になってる。

現実世界での状況が落ち着いたら、いつかは海外編もあるの!?という期待をしてしまう最終回。

珠玉の階段集で終わり。

 

オフィシャルブックとDVD-BOXが発売決定とのこと。出るに違いないとは思っていたけど、発表されると嬉しいものだな。そして楽しみ。

 

 

とても素敵なドラマの放送をありがとうございました。

スペシャル版も楽しみにしています。

 

 

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