anywaytrip diary

さまざまの、まとまりのない感想

『俺の家の話』第5話 感想

登場人物の心の声を苦手意識なく視聴できるドラマだと、改めて認識した第5話。初回放送時から思っていたけれど、このドラマは一人語りのシーンを観るのが苦ではない。そうじゃない場合との違いって何だろう···と毎回考えつつ。居間での朝食シーン、最高に良かった。

観山家と長田家、さくらのキャラクター、みんな色々ある(癖が強い)けど、いとおしいなと感じてしまった。寿限無の反抗期(でも「ごちそうさま」はちゃんと言う)も、大州の反抗期も全部ひっくるめて。踊介の勘違い具合も抜け感は微笑ましくて。第1話からの継続視聴で、すっかり彼らのことを知ったつもりになっていたのに、毎回超えてくるエピソードがある。いいドラマだなと思う。

一番いいなと羨ましく思うのは、長田家だったりする。O.D.Sがキャラ濃すぎてどうよ?って思うことも多いんだけど(妻の実家での遠慮ない振る舞いとか)、時々出てくるいい人具合に引っ張られて、つい「根はいい人に違いない」と好意的に見てしまっている。観山家の長女(しかも女性の子供は一人だけ)、O.D.Sの配偶者という立場、一人息子の大州の母親という立場、外で働く人である舞のことは、一番身近に観てしまう。(稽古場での、長田家と寿三郎を前にしての台詞、身につまされ感が強すぎて)。大州の反抗期具合、それをフォローするO.D.Sと、O.D.Sが良いこという部分は素直に受け取れる大州を観ていると、根は優しい良い子なのだなと。反抗期だから仕方ないか、根っこのところで理解してくれているならいいよ、という気になってしまう。こういうシーンは物語を現実に置き換えて捉えてしまいたくなるところに、自分の心の癖を見付けたりする。

その反面、苦手だな~と感じるのは、ユカと今彼。今回寿一とユカの話しているシーンを観て、ユカはまだ理解できなくもないと思えてきた矢先。ユカの今彼(もう入籍済み?)、自分の感情と世間体を気にして親権争うとか、意味不明だ。能を舞う秀生を観て···ということは、観山家の看板にも惹かれてしまったのか?とか、ついつい勘ぐってしまう。人間国宝の孫が自分の息子になる、とか。秀生のことを第一に考えると、寿一が親権を持つのが一番いいと思うんだけどな。で、秀生はその後どこで暮らすんだろう。ユカの今彼が秀生のことを本当に考えるなら、親権は寿一に譲って、生活は自分達と、ってすればいいのに。寿一は親権について、秀生の意思を尊重するけど、今後も能を続けるなら観山でいるのがいいと思う、とちゃんと秀生の将来のことも考えていたし(さすが寿一)。踊介、弁護士として頑張れ!と思ってしまった。

 

その他、楽しませてもらったシーンは、さくらの目線(寿三郎に見せるときと寿一に見せるときが違いすぎて。公私の差に彼女の可愛らしさがよく出ていると思う。戸田さんが可愛すぎる)/寿三郎の頭にタオルを巻く寿一、とそのときの会話/何でも資格を持っているケアマネ末広さん。未だにいい人なのか、欲深い人なのか判断が難しい。でもやっぱり時々は良いことを言う人/「スパリゾートハワイアンズ」というフレーズ。出ると思ったので嬉しい/長州さんのマスク/リング上の寿限無の言葉にもらい泣き/寿三郎のリクエストには全て応えるから。だから面倒くせぇこと言うなよ、という寿一。それって、子育てしてる心境に似てるな~と/寿限無にキュンとしている末広さん/「怪士(あやかし)」とは、苦しみながら死ぬ様子を表した能面らしい。舞の喩えが絶妙/稽古中の寿一の声、誰にも聞かれていない?大丈夫?/家族旅行へ出発早々···で、まさかのあの方がご出演だった!吃驚した。

 

次回予告に阿部さんのお姿発見。歌唱シーンもあり?楽しみすぎる。