anywaytrip diary

さまざまの、まとまりのない感想

『俺の家の話』最終話 感想

最終話が終わって、ほんとにほんとの最後に出演者の皆さんと宮藤さんが並んでいる画。寿一でなくて長瀬さんとしてDVD&Blu-rayのお話をされるその雰囲気にまた泣けてきてしまう。

とうとう終わっちゃったなーという思いと、舞が言っていた「泣いたら一区切りでリセット、気持ちよく送り出そう」的な台詞(勝手な意訳込みだけど)を思い出しては、また感傷的になってしまう。

(それにしても、宮藤さんのあの服装の感じ、もしかしてさんたまのリングシーンで映り込みとかあるんだろうか···後から要確認)

 

今回、最終話を観るにあたり、少し気になったこと。それはタイトル「最後に皆さん、家族を大切に!ぜあ!」と。ぜあ!と付くからには、スーパー世阿弥マシンの言葉でなんだろうなぁとぼんやり考えつつ観始めた。

 

あの高い煙突から空に向かって流れているものを見て、真心ブラザーズの「空にまいあがれ」を思い出しつつ。じゅじゅ、亡くなっちゃったのか···と思っていたら。

日付が表示されるドラマは、去年から特に目につくようになったような···と思いつつも、あんまり気にせず視聴。回想シーンだよね、と。

観山家の居間のシーンは、やっぱりいい。そこにユカちゃんと秀生がやって来て、廊下を歩きながらのユカちゃんの独り言、最高。で、深く同意。前話に引き続き、どうかユカちゃんが無理せず心地よい生活を送れますように···という気持ちになる。

···と、色々あって、今度は物語後半に寿一がいない観山家の居間のシーン。これっていうのは、演者の皆さんは冒頭と同じ芝居を寿一抜きで再度演じていらっしゃるということなの?!と驚きつつ、尊敬。食べながらのシーンって、大変そう。箸で掬ったご飯の量とか。

 

末広さんの、蓋ちょっと開けてパタン!と閉めるのとか、そこにO.S.Dさんが注意しに来て、でも末広さんにのみ込まれているのとか。いいなぁ末広さんのキャラ。不謹慎だけど、思いっきり笑ってしまった。末広さんのことをずっと疑ってきたけど、そういう人なんだな。悪気がない人。で、滑稽さが滲み出ている。面白くて好き。

あのシーンでは、コタツさんがマイクを持ってお話しされていたのも良かったし、別シーンだけど最後にはレフェリー姿も見られて満足。

あの一連の流れにある皆さんの自由さも脚本ありき?シナリオブックで確認せねば。

 

いよいよ『隅田川』披露の日。

舞台上の寿三郎と舞台袖にいる寿一。そこでの二人にもらい泣き。寿三郎が語ること全てが、長瀬さんに向けられているようにも感じられて仕方なく。寿三郎が寿一をずっと誉めなかった理由を述べたところ、泣ける。回想シーンではちょっと笑いつつも、やっぱりこのシーン、最終話なんだなぁと実感。

 

さくらさんの生き方とは。

踊介がいいなら、それもありなんじゃない?と思うけど。寿一は不満なのか~。いち視聴者の意見としては、観山家を守るなら寿限無とさくらさんの組み合わせがしっくりくるかと思ったけど。でも寿限無の想いは誰に向かっているのか、ドラマ内では見えなくて。分かりやすい踊介と将来を見透してそうな経験値高いさくらさんの組み合わせもあながち悪くないのかも?さくらさんの芯は、やっぱり格好いい人だ。色恋メインじゃなく、計算力強めで生きられるところ、尊敬するし羨ましい。(「丁度いい」って言葉、便利だから私も使おう)。それにしても踊介、あの抜け具合が何とも可愛いらしいこと。可愛いで言ったら、原くんも負けてなかったなぁ。

 

隅田川』披露日に気になった舞の言い間違い。こちらの聞き間違いかと思いきや、ちゃんと訂正回収されてた。寿限無も踊介も指摘せず笑わずなところが、また可笑しい。三人が居間で何か食べながら飲みながら話しているシーンもいい。言いたいこと言いながら介護出来たら最高。

 

毎回の密かな楽しみは、入浴後にじゅじゅの頭に巻かれているタオルの形。巻き貝みたいなのもゴージャス感があっていいけど、ヘッドフォンみたいになってるのが可愛くて特に似合ってたと思う。

 

このドラマは最初から寿一の一人語りが多いなと感じていて、それはそういうことだったのかと。その事情を最終話で回収とは。『隅田川』を演じることの意味とか、それを題材に選ばれたこと。宮藤さんの頭の中が気になる。あと、世阿弥の『風姿花伝』を読んでみたい。男時女時(おどきめどき)、という言葉を思い出したりして。人生色々だな。

 

公式サイトにあるインタビュー記事が更新されている。長瀬さんPart2とプロデューサーの磯山さん。長瀬さん、愛されてるな~って。読んでいてこちらまで嬉しくなってしまう。宮藤さん、磯山さんとの関係性も本当に素敵。必読。レポート内の「クランクアップ」にある出演者さんのコメントたち、泣ける。このドラマのことを「ご褒美」と表現されていて、素敵な現場だったのだろうな~と。その雰囲気がこちら側にもちゃんと届いていて、とてもいいドラマを観させて頂いたなと思う。感謝。