anywaytrip diary

さまざまの、まとまりのない感想

『大豆田とわ子と三人の元夫』第6話 感想

今期楽しく観ているドラマの一つ『大豆田とわ子と三人の元夫』。

『カルテット』を未見のままで観始めるのはなんか違うのかも···という感覚にとらわれて、きちんと『カルテット』を観てから観始めたドラマ。

どこかのメディアで、“ロマンティックコメディー”って表現されていたので、どんな感じなんだろうと思いながら初回放送を観たのを覚えている。

一言でいうと、大変に好みのドラマ。このドラマがロマンティックコメディーというジャンルなのか私には分からないけれど、いつか子供と肩を並べて感想を言い合いながら観たい···と思いながら継続視聴中。

 

第6話は「第一章完結・全員集合地獄の餃子パーティー」とのこと。

いつも通り映像の美しさに魅了されつつ、同時に音楽と内容にも引き込まれつつ。

第6話で特に印象的だったのは、前半だと早良が八作に悔しがってねっていうシーン。それに答える八作の頭の中にはかごめが浮かんでいるのかな...と邪推すると、早良の泣きそうな顔も八作の引きずっている後悔も深いなぁって。ドラマだからこうやって俯瞰で登場人物の思考をあれこれ推測できるけれど、実際はそうもいかないから。自分が知らないところでの出来事は推測しようがない···早良の強気な健気さを可愛いと思えてしまうのは、無い物ねだりの裏返しかと我が身を振り返りつつ。八作の普段は表に出さない意思の強さを、全く関係のない早良には例え話のように、でも早良には当事者のように話せてしまえるところな~何とも表現しがたい。でも嫌いになれないっていう矛盾。最後の、コンビニでアイス買って/いいよ、までの二人の会話が気まずさを軽減させて、早良の経験値を感じさせる。いつか、八作が悔しがるだけじゃなくて、実際に早良と付き合ってみればいいのに~(早良は八作の心奥底に別の人がいるのに気付いても、いつか私が一番になる!っていう自信を持ちつつ関係を続けることが出来そうな人に見えるから)なんて思いつつ。

三名の女子と元夫たちのシーン、とっても面白かった!一番前向きなのが慎森っていうのが、面倒くさいけど素直な人だなと。旺介は鹿太郎が好きっていうのも、フォローする気遣いからじゃなく、素で言っているふうなのがいい。そのときの鹿太郎、嬉しそうに照れてる表情が可愛かった。こんな元夫たちだから、とわ子抜きでも仲良くなれて、離婚後もとわ子と交流を続けられるんだろうなぁ。第5話で門谷に向かってとわ子が話す離婚観を思い出してしまった。

 

しろくまハウジングのシーン。これもまた印象的で。こんなふうに社員同士で目標に向かってぶつかり合えるのって、いいな。前半シーンより現実味あるところが、ドラマの中でバランスいいと思う。それにしても、松林さんが社長の椅子を見つめるところ···社員同士のバトルより怖いような。メアさんの目力!強そうだけど根は好い人感があるのって、格好いい。

 

後半、とわ子登場。かごめの家の冷蔵庫の残り物で料理を作って食べるシーン。私って、松さんが一人で画面に収まっているときに、大好きな『四月物語』を思い出す癖があって、やっぱり今回も。ここでのとわ子を観ていると、何とも言えない気持ちになる。食べながら、めくりながら、読みながら···の表情、とても心に残る。かごめの代わりに封をしている仕草にも、とわ子の優しさが出ていたと思う。でもそれを投函してからは、表面上はすっかりいつものとわ子らしさだった。お葬式の打ち合わせの時の足!明るい服を着て選ぶ花、中古のレコード屋さんで鼻歌で探す曲、キツくなった喪服、数珠置き忘れ、親族に代わってがっつり世話係···さいごに思わず叫んじゃうところ等々。それから一年後···オダギリさん!とわ子の第二章に深く関わるご様子で、非常に楽しみ。

 

もうかごめちゃんの登場がないのかと思うと寂しいけれど。公式インスタにあるとわ子と二人で料理を頬張る動画が可愛すぎるので、それ観て癒されようと思う。