anywaytrip diary

さまざまの、まとまりのない感想

『名建築で昼食を 大阪編 』第3話 感想

オープニング、藤ちゃんの靴下が緑色で可愛い(次のシーンの屋上では素足にミュールだったけど)...と思っていたら。

 

大大阪時代と少しのアールデコ、“呼吸している”名建築の船場ビルディング。大正14年(1925年)、村上徹一氏の設計。“大正”と聞くと、ついつい某漫画を思い出してしまうんだけど、あれは大正初期の設定だから、それよりあとの時代にこの建物は建てられたのね...などと考えながら観てしまった。

撮影の色合いもあるのか?ほんと、藤ちゃんが言うようにヨーロッパのホテルみたいな雰囲気だった。元修道院で現在ホテルみたいな感じというか。

オフィスと住居を兼ね備えている、というのがよく分かるシーン。一階がオフィス、そこから細い階段で地下へ下りると煉瓦の壁(建築当時からのもの!)の住居部分。煉瓦の壁で地下にある住居...もしもの時のことも考えて設計されたのかな。機能性が重視されているのにお洒落なのっていいな。(緑色の手摺りや窓枠に白い壁の組み合わせ、オープニングで藤ちゃんの靴下の色とリンクしてる!意図的!?と勘繰ってしまった)。

建物の玄関口が広くて、傾斜がついている理由→当時は荷馬車を引き入れるためにこのような設計に、とのこと。荷馬車って!と思ったけど、およそ百年前にはそれが主流だったということか。

中庭の床は木の煉瓦。それには消音効果があるって千明さん。その煉瓦の年輪に気付く藤ちゃん。

植物と中庭のある建物、色の組み合わせ、実用とお洒落の両立···今でもほぼ竣工当時のままでいる船場ビルディング、かなり好み。

設計した村上徹一氏についても、もっと知りたい。

 

次に向かったのは、大阪農林会館。

乙女建築にテンションがあがっている千明さん。名建築にオフィス持ちたい発言。

一階の柱時計が他の全ての時計に連動しているので、朝一のお仕事はこの柱時計のネジを回すことなんだって。

階段の手摺りは、横向きの鳥をかたどっているんだと思っていたら...元々は真鍮があったのだけれど、戦時中に接収されてしまったらしい。今回の大阪編では、接収ってことばをよく聞く気がする。そういう時代を経て、今の時代に残っている建築物。(この手摺りのシーンは予告でもよく目にしていたので印象に残っていて、かつ藤ちゃんが言ったみたいに、私も元々こういうデザインなのかと思っていた)。

かつては食堂だった部屋。鉄をおしゃれな模様に型どって天井に貼り、色を塗っている→かつては、天井に鉄を貼ると火のまわりが遅くなると考えられていたらしい。

ランチは建物地下一階にある、イタリア政府認定の「リストランテ・イタリアーノ・コロッセオ」にて。いつも食べるメニューはどうやって決めているのかな。今回は藤ちゃんがリゾットで、千明さんがショートパスタ。

 

ランチしながらの話は、藤ちゃんがオープニングシーンで美和に感じていたことを千明さんに相談。それでもまだもやもやしている様子。

千明さんも藤ちゃんの望む答えを伝えられなかったかも...と落ち込んでいたら。喫茶みさの女将さん、良いこと言う!「聞きたくない人には最初から聞かない」って、そうだな~と納得してしまった私も。以前の登場でも素敵だな~と思っていたけど、今回もっと女将さんのファンになってしまった。

美和の感覚、私は嫌いじゃないので、藤ちゃんが心配するほど本人は困っていないのでは...?と感じたり。名建築とランチだけでなく、こういうシーンが入ってくるところも、私がこのドラマを好きな理由だなと思う。

 

今回もTverで視聴。