anywaytrip diary

さまざまの、まとまりのない感想

『コタキ兄弟と四苦八苦』第7話 感想

 「七、病苦」|ストーリー|ドラマ24 コタキ兄弟と四苦八苦|主演:古舘寛治 滝藤賢一|テレビ東京を視聴。

病苦(びょうく)
病を抱える苦しみ。

今回も気になる話。刺さる言葉が多すぎる。そして美術さんすごすぎる。あのゴミ!

 

第7話にして、私はお兄ちゃんのいいとこ探ししながら観ていると気付く。

「文脈で考えろ!」→日本語を大事にしてるっていい。

「先払いの銀行振込みで···云々」→結局は見捨てない兄。律儀。

「元、看護師だ」→いや、元にこだわりすぎ。日本語は大事だけれども。こだわり強すぎ。

···なんて、いちいち一路に反応してしまってる自分が可笑しい。

二路の「普通」の使い方。適当なふうでいて、でもしっくりもくるような。

結局は言葉も水ものってことなのかな。

 

それにしても、お兄ちゃん驚きすぎ。怯える二人には悪いけど、笑ってしまった。で、二路が踏んでたのって何だったんだろう?

 

もともと台詞は一路のが好みだったけど、いやいや二路ちゃん。となってしまった。あかりなんて、出会ってそんなに時間経っていないのに二路寄りになってる。二路にはタメ口、一路には敬語。笑える。面倒って発音が面倒になって、はしょってメンドゥって。最後は一路にも感染してるよそれ。

 

勝手にルール作ったゴミおじさんなぁ。

部屋を決めるとき、24時間ゴミ出しOKって結構重要なポイントだと思うんだけど。あかりは何で管理会社に言わないんだろう。それすらも面倒だったってことなのかな。その時、既にメンドゥになってたってことか。

あかりに同調する二路。あかりに愛する有花を重ねてる二路。(さりげなく教職の大変さを語ってくれてる?)

子供に関することとしてネグレクトの知識はあっても、セルフネグレクト孤独死は知らない二路。でもそっちにこだわってる一路。結婚してるかどうかの線引きってそういうところにも見えるものなのかな。お兄ちゃん、よっぽど結婚したいんだなぁ。

何度も『現代用語の基礎知識』って耳にする度、一話で一路が書籍をひろげていたシーンが浮かぶ。そして、買うべきかなという気持ちにさせられる。これも情動感染?···そんなわけはないはず。

それにしても、「情動感染」って言葉。強いわ。感情・気持ちの感染。情動感染は、無意識のうちに響く。(間違いなく私もなってる)。

あかりちゃん、7連勤って。絶句。そんなの、情動感染以前にインシデントが大量発生するんじゃない?···なんて言葉で言うのは簡単。思うのも簡単。でも現場は大変、の現実。まだ監査が入るだけいいんじゃ···なんて思うべきではないね。下を見てもきりがない、上を見てもきりがない。

そして、ゴミおじさん同様、新任ドクターもどうかしてる。けど、ゴミおじさんにもドクターにもきっと何か事情はあるのかな。

 

「孤独」にこだわるというか、突っ掛かる一路。先のことを考えすぎなじゃないかなと思ってしまう。

あかりから一路へ。

人間でいいことあったんですか?

今の人生に満足してます?

これに対する一路の返答が、切なすぎる。

それと、彼女との間になぜか距離ができてー、の「何故だか」を一路は理解していないに違いない。あかりに彼女と別れたわけを話したくなくて濁したんじゃなくて、本当に解らなかったんだろうなぁ...と推測してしまった。でも結婚してみたい一路。なかなか道は険しそう。大きなお世話だけど。

 

一路の苦悶からの「光合成」発言以後の映像、なんか笑える。そしてBGMがシュールな画とアンバランスに優しすぎて、笑いが止まらない。

 

 野良犬の臭いがわからなくて、硫黄の臭いがする理科室みたいな感じかな?と想像してみる。それだと確かにきっつい。

 

二路ちゃんの「女の話が通じるほう」もある意味パワーワードだよね。一番響いてほしい一路には響かないパワーワード。残念。

 

一路の台詞が何ともいえない。

うまくいかなかったとしても、気にかけてくれる人がいるっていうのは、ありがたいことなんじゃないか。

面倒で死ぬことも、能天気で死ぬこともない。

だが、孤独という病は、人を死に至らしめる。

二路の「現代用語の基礎知識?」からの、一路にピントが来てるところがいい。

(そうだな、現代用語の基礎知識パワーワードに違いない。) 

植物も悪くなかったなぁ。

サイコーだよ

人間は面倒くさいからな。

だな

 のしみじみとした二人も良かった。

そういえば、今回はお兄ちゃんが弟のことを「二路」ってちゃんと名前で呼ぶのが響いた。今までも名前で呼んでたかな?お前って呼んでたような?気のせいかもしれない。けど、兄の弟に対するわだかまりが解けてきているようでよかったなと。

なのに兄は自分が孤独だと思っているんだろうか?すぐ近くに味方は居るのに。

 

あと数回で終わってしまうと思うと淋しい。

次回予告を観て、そういえば今回さっちゃんの出番がなかった!と思い出した。勿論ムラタさんも居なくて。でも淋しくはなくて、兄弟の成長を見られたのでよしとする。

次回はさっちゃんの過去や、シャバダバ狙ってる動機もわかるのかな。兄弟入れ替りによる演技が楽しみでもあるし、さっちゃんの心の動きも気になる。