anywaytrip diary

さまざまの、まとまりのない感想

『コタキ兄弟と四苦八苦』第12話(最終回) 感想

「十二、愛別離苦」|ストーリー|ドラマ24 コタキ兄弟と四苦八苦|主演:古舘寛治 滝藤賢一|テレビ東京を視聴了。

愛別離苦(あいべつりく)
愛する者と別れる苦しみ。 

さっちゃんの思い切りの良さというか、自分がいいと思ったらすっと飛び込んでいっちゃうところ。最終回でもやっぱり私は一路目線で(本当に泊まりに行っちゃうの!?)とはなった(先週の予告観て知ってたけど)。普通に考えたらやっぱり心配だ。でも、私がテレ東のドラマだから信頼できそうって、とりあえず気になるものは観始めるのと同じ感覚で、さっちゃんも古滝家一泊ツアーに参加したのかな。それなら解らなくもないし、そういう咄嗟の直感に乗っかることも必要な時はある。(そもそもドラマなんだから、そういう心配は必要ないんだけど、ついつい入り込んで観てしまう。完全に保護者目線)

さっちゃんがツアーに参加する日のタイムスケジュール作っている一路。しかも徹夜とか、可愛いか。小声で「よーし」 と呟くのも可愛い。ウキウキが伝わってくる。そういうの見てこっちも嬉しくなる。

行ってはいけない道···をスマホの地図案内を参考に進むさっちゃん。古滝家前でのさっちゃん、というか芳根さんの表情(人文字は「12」が一番好きかも。「9」も捨てがたいけど···というのは公式ツイッターの感想)というか、やっぱりさっちゃん。聡い。

さるぼぼがまさかこんな形で再登場。過去の小物をしっかり掬い上げるところとか、あれは滝藤さんのアドリブ?なわけじゃないよね、ちゃんと脚本通りなんだよね?と疑いたくなる自然さの二路の出任せとか。

さつき、油揚げは重ねていっぺんに切っちゃいなさいよ、とつい口出ししたくなりつつ。まさか闇鍋だったとはー!予告動画や静止画だけでは想像つかなかったなぁ。ほんと面白いドラマ。竹輪で油揚げの巾着の口を留めるのって、初めて知ったわ。いつも爪楊枝使ってたから。是非試してみよう(二路ちゃんの竹輪の切り方もなかなか。わざとかなあれ)。皆で巾着作ってるシーン。二路よ...と泣きそうになりながら観ていたら、一路がそれを超えてきた。親父と二路は似ていない···一路と二路の完全なる和解シーンと勝手に理解した。でも本当は一路だって零士のこと許してるし、二路だって零士のことを例えに出しつつ、一路のことをこれまで以上に想っていると思うし。いいシーンだったな。

でも最終回、やっぱり一番じーんと来た台詞は

ありがとう、お兄ちゃん

さつきは行ってきます

これに尽きる(私比)。さつきが、お兄ちゃんって言ったー!と思って、涙腺崩壊。

シーン変わって。私も目玉焼きには醤油しか認めない派だけど、さつき最高。さつきは二路に似てると思ったら、ソース派なんだなぁ。

···からの、鍋を仕舞うシーン···からの回収。ひゃっとしたんだけど、そう来たか。で、参りました。ローマ!皆笑顔で喜んでいて、ファンの私もとても嬉しい。さつき含めて向き合って改めての挨拶シーン、大好き。

いつだって、ローマはここにある。

(何時だって私にはこのドラマの円盤がある···に脳内変換される。重症だと自覚はある)

中年フリーターについて、一路が音読。押し入れを開けて探す動き。一人って孤独なのかな...って、二路ちゃんを恋しく感じてしまうシーン。

ここでとうとう終わるのか...と思いきや。

喫茶シャバダバ。店員さんに愛想のない一路。いつも以上にハイテンションの二路ちゃんから、古滝ファンがずっと気になっていたことの提示あり。ありがとう!苦悶してる一路が可笑しくて愛おしい。そして、さっちゃん後任がバール君だったとは!転職?副業?おめでとう! 

公式Twitterで、宮藤さんクランクアップの写真を見ていたから、最終回にムラタさんは出ないんだろうな...と思ったら、お名前だけちょっと出てきて嬉しかった。

そして、実日子ちゃんが演じてた鈴木さんのその後も聴けて(一路の初リピーターで)嬉しかった。伊佐木さんに幸あれ!

大満足の最終回でした。ありがとうございました。

 

(追記)

最終回だった。最終回が終わってしまったけれど、予想通り気分的には清々しい。哀しくてやりきれない感はない。でも『コタキ兄弟と四苦八苦』が私にとって、とても印象深い作品になったのは確か。放送は終わってしまったけれど、ずっと心に残って、この先も繰り返し観ることになると思う。この作品を自分の子供と共感し合えるときが来たら···なんて考えると、それもまた楽しみ。

『コタキ兄弟と四苦八苦』スタッフ、キャストの皆様に感謝。脚本も音楽も映像もキャストの皆さんも、全てをいいと思えるドラマって最高。喫茶シャバダバの店内も良かったけど、古滝家の内装小物も結構好きだった。 

公式サイトの充実ぶり(対談掲載とか)、公式Twitterの優しい感じ、関係者の方々の呟きも愛があるな~と思いながらいつもこっそり拝見していた。そういうのもひっくるめて、リアルタイム···ではないけれど、放送当時に観られたことが、ファンとしてとても贅沢だなと。

テレ東リアタイ不可地域でもこうしてテレ東ドラマを楽しめる今の環境ってありがたいし、テレ東の過去作品が私に「テレ東って何だか気になる」って思わせたから今回もこの作品を観始めるきっかけの一つとなったわけで。テレ東にも感謝だ。

決定稿の完全シナリオ集の発売っていつ頃になるんだろう?是非ドラマと見比べたい。