anywaytrip diary

さまざまの、まとまりのない感想

『コタキ兄弟と四苦八苦』第11話 感想

「十一、生苦」|ストーリー|ドラマ24 コタキ兄弟と四苦八苦|主演:古舘寛治 滝藤賢一|テレビ東京を視聴。

生苦(しょうく)

生まれる苦しみ。 

人として二路ちゃんに惚れる回。有花、二路、六花の親子っていいな。フラットで羨ましい。一路、今話の序盤、どうなることかと思ったけれど。自ら学んでさっちゃんを理解しようとする姿勢、そして「祝福する」(私はあなた方を祝福するって、キリスト教っぽい。このドラマは仏教用語の苦をテーマにしてるってどこかで読んだような...。結局は、生きることの真理って、宗教の区別は関係ないのかななんてことを思ってみたり)ってちゃんと面と向かってさっちゃんに言えたこと。さすが二路ちゃんのお兄ちゃん、一路。

さっちゃん、今まで誤解しててごめん···シャバダバ乗っ取り計画恐ろしい子!って思ってたけど。ミチルに少しでも近付きたいと思って、まずはオーナーの肩書きが欲しかったのかな。でもさっちゃんもまだ肩書きに囚われているところがあるのかな?自分が親に受け入れられたから、ミチルが親から反対されるってそういう家庭があるって知らなかったって言ってたし。さっちゃんのそういう未熟さひっくるめて受け止める二路ちゃん、いい。

バール君も常連客のお二人もいい!最終回目前にして、このドラマの皆のいいところが映ってた(欲張ると、ムラタさんもっと欲しかった)。第11話も好きだ。

一路と二路が店内に掲示してるチラシの二人だって気付いたときの、おじいちゃんの顔!可愛すぎるじゃないか。

ミチル役、ゲストの北浦愛さんの演技、スッと入ってきて好きだなって思ったら。ユマニテ所属だった件。トプコだけでなくユマニテにも好きな俳優さんが多いなって気付いた(カテゴライズすることがこのドラマ、特に11話では控えるべきかも···と思いつつ。そういうの気にするのがそもそも違うか)。

 

趣味がレンタルおやじだってすんなり言えてる一路。

二路が、一路のことを「兄貴」→「お兄ちゃん」呼びになってる!二路も「お兄ちゃん」って呼んで欲しいんだろうな。(来週叶うかな?)

さっちゃん、ミチルを「同棲していた元カノ」とすんなり説明。“すんなり”説明した!って内心ちょっと驚いてしまった私は、まだ理解が足りてないということを改めて自認する。性自認って言葉の認知レベルが低い。有花や二路のように受け入れているつもりではあったけれど。まだだったようで何だか悔しい。

二路:片方だけ幸せじゃダメなんだよ。両方幸せじゃないと。 

一路:二人の幸せは何だ。 

 一路からさっちゃんとミチルへ

あなたが、···あなた達が

あなたとして生きていくことを 俺は

祝福する 

さっちゃんにあんなことを何の疑いもなく言い放って(自覚がないのがまたなんとも)、二路から「デリカシーの無さ」というヒントだけもらって自分で調べて答えを導きだした一路。さっちゃんだけでなく、神か仏からも赦されていると思う。野木先生の脚本て。好きすぎる。一路のことを「酷い」って言わずに、「デリカシーがない」って表現する二路の優しさに、有花ひっくるめて惚れる。

 (一路の家、所々リフォームされてるんだなと思うカットあり。昔ながらの外観の家なのにトイレの形が新しいような。あの一連のシーン好き。)

有花が学校の先生だっていう設定の意味、有花&二路ちゃん夫婦はLGBTの勉強(六花を祝福してるから。もし告白されたとき理解するための準備として。六花ちゃん、愛されてるなー)、さっちゃんの恋人の名前がミチル(男女どちらでも受け取れる名前。漢字次第では区別つきそうだけど)、さっちゃんの大きめ鏡とキラキラ反射、さっちゃんが携帯用にも大きめ鏡を持ち歩いてる事実(コンパクトに付いてるのじゃ済ませない女子力。性自認が女性っていうことの表れなのかと)······第11話を観ながら感じたこと。

・・・というのが、初見の感想。

 

来週とうとう最終回か。淋しいけれど、すんなり受け入れられそうな気もする。

(さっちゃんは二人が兄だって、実は気付いてる?)

続編あるのかな。というより、第12話で完結の伝説になったっていいじゃないっていう気もする。(私が好きなドラマはいつだって続編がなく、ふと思い出しては、通しで円盤観るのが定番になってる)。『コタキ兄弟と四苦八苦』は私的不動の一位『すいか』と並びそう。

 

 

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